世界の言語数・使用者人口

ウエタツです。

皆さんは、世界中に、幾つぐらいの言語が存在するのか、ご存じでしょうか?

国の数としては、この地球には約200か国あり、人口としては、約75億人ともされていますが、

言葉・言語の数としては、諸説ありますが、およそ7,000言語あると言われております。

これは「自然言語」「人間が話す言語」に限ったもので、「人工言語」や「架空言語」は含まれないとされていますが、もちろん正確な数を把握することは、ほぼ不可能です。それは、未発見の言語や、消滅しつつある言語があることに加え、方言の取り扱いについての原理的な困難があるためです。

それにしても膨大な数ですが、実際のところでは、約2,000言語の話者が、1,000人以下であったり、少数派の言語が、主要言語に移行したりで、次世代には、3,000を超える言語がなくなってしまうと予測する学者も多いようです。

では、多くの人々が使用している言語、多数派を占める主要言語には、どのような言語があるのか、その実態は、どのような感じなのでしょうか?

世界で使用される言語ランキング

(☆あくまでも参考程度ということで、ご了承下さい。下にも書きましたが、合計数等の矛盾は承知の上です)

  • 1 英語 15億人 (母語話者:3億3000万人 第二言語話者:5億1000万人)
  • 2 中国語 11億人 (母語話者:8億9900万人 第二言語話者:1億7800人)
  • 3 ヒンドゥー語 6億5000万人 (母語話者:3億7000万人 第二言語話者:1億2000万人)
  • 4 スペイン語 4億2000万人 (母語話者:5億人 第二言語話者:7000万人)
  • 5 フランス語 3億7000万人 (母語話者:8000万人 第二言語話者:1億9200万人)
  • 6 アラビア語 3億人 (母語話者:2億9000万人 第二言語話者:1億3200万人)
  • 7 ロシア語 2億7500万人 (母語話者:1億6000万人 第二言語話者:1億1500万人)
  • 8 ポルトガル語 2億3500万人 (母語話者:2億3000万人 第二言語話者:3200万人)
  • 9 ベンガル語 2億3300万人 (母語話者:2億2600万人 第二言語話者:1900万人)
  • 10 ドイツ語 1億8500万人( 母語話者数 1億5700万人 )

この記事を書くにあたって、 Wikipedia をはじめ、公開されているデータや、様々の記事など参考にさせて頂きましたが、データが古かったり、新しいものが混じっていたり、それぞれバラバラの集計や数字を出していたりで、統一したデータというものを示すことは出来ませんでした。話者数などは、世界の人口や情勢によって、刻々と変動するものであるため、不可能なのでしょう。

ただ、大方のイメージは示したい!との趣旨から、上に掲げたランキングは、複数のデータを繋ぎ合わせて、無理やり1つにまとめたものなので、当然、太字の数字と、( )内の数字の合計等の矛盾はあり、甚だ正確性を欠くものであることは、ご了承ください。

その上で、御注意頂きたいのは、太字の数字については、「母語話者数+第二言語話者」の合計に「言語習得者」の数を加えたものである(はずである!)ことです。

英語の母語話者が、意外と少ないことに驚きます。また第二言語話者の多い言語は、比較的に国際言語として通用するかと思います。また母語話者数の比率の高い言語は、特定の国で重宝される言語と言え、日本語も、その例では、上位に位置します。

このようなデータをみると、人口75億人、言語数7,000といっても、大部分の人が使っている言語は、せいぜい20~30言語に集約されるといっても過言ではない、といえるかと思います。

なお 国連の公用語は、英語、フランス語、ロシア語、中国語(普通話・簡体字)、スペイン語、アラビア語の6言語とされています。公式文書と公式会合での発言は、最小限これらの公用語に翻訳されることになっています。

また、オリンピックでの公式言語を、憲章では、フランス語と英語に定めています。しかしフランス語と英語、2種類の文書に違いがあればフランス語を優先、開閉会式でも最初にアナウンスされるのは、開催地が英語圏でもフランス語とされています。なぜフランス語が第1公用語なのでしょうか?

古代ギリシア・オリンピアの祭典(古代オリンピック)をヒントに、19世紀末フランスのクーベルタン男爵が提唱したのが、現在へと続く近代オリンピックです。「近代オリンピックの父」と呼ばれる彼の母国語に敬意を表して、またフランス語は当時の教養人の証でもあったことから、第1公用語として使われているようです。
大会ごとの書類は通常、フランス語版、英語版、開催国語版が作られます。国際オリンピック委員会(IOC)の総会では2公式言語の他、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、およびアラビア語で同時通訳が提供されます。

以上、一度全体の概略を俯瞰しておきたいと思い、書いてみました。

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