ロマンス諸語・ゲルマン語派

ウエタツです。

前回みたように、世界には膨大な数の言語が存在するわけですが、

今回は、「言語系統」について、みてみたいと思います。

言語系統(論)とは、比較言語学の方法によって、言語の系統を対象にする歴史言語学の一分野であり、同一の祖語から分かれて派生した諸言語についてその系統関係、あるいはそれが存在するかについて研究する分野であります。 (Wikipedia 参照)

難しいですね…。くだいて言えば、元来、人類は1つの言葉を話していたとする、バベルの塔の話ではないですが、逆からたどっていって、コチラの言葉とアチラの言葉は似ているけれど、先祖が一緒なのではないか?アチラの先祖とコチラの先祖は似ているけれど、更に大先祖が一緒なのではないか?更にコチラの大先祖と……と、言語のルーツを探求する、といえるでしょうか。

そうして、一応たどり着いた、 同一の起源(祖語)から派生・発達したと認められる同系統の言語の集まりのことを、「語族」と言います。現在までに研究されている、この「語族」が、 Wikipedia によると、インド・ヨーロッパ語族をはじめ、26あるようです。

★最大の多数派であるインド・ヨーロッパ語族をはじめ、主だった語族、言語についてのみ、抜き出して、簡略ですが、表にしてみました。

☆なお今回の「言語系統」についても、研究者ごとに諸言語の分類などが異なる、 参考書によって言語の所属や配置が異なる、言語名の日本語表記に揺れがあるなどから、言語の系統というものが絶対的なものではなく、統一性がないものであることは記しておきます。

ちなみに、インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)の諸言語に共通の祖先(祖語)は、インド・ヨーロッパ祖語ですが、これは理論的に構築された仮説上の言語であります。印欧祖語(いんおうそご、いんのうそご)ともいいます。

日本語は、「日本語族」として、 琉球語を方言として扱うかによって異なりますが、同系統の言語の存在が証明されていない「孤立した言語」であるとみなされます。 日本語の起源に関する議論は、古くは新井白石、本居宣長らの研究に遡ることが出来ます。最近では、国語学者の大野晋先生の、 日本語の起源を古代タミル語にあるとした、クレオールタミル語説なども有名です。

語族が同一の祖語から分かれた言語群であるのに対し、「言語連合」は、必ずしも系統的に関連のない言語同士が、同一の共通語文化圏に属したり、話者が同一地域に混住したり、また共通の基層言語の特徴を残存したりといった原因により、それぞれの言語の言語学的特徴が顕著な類似をもつにいたった言語群のことをいいます。

以上、大まかな分類を示すに留まりましたが、ラテン語から派生していった、現代のラテン語ともいえるイタリア語、またフランス語等が、英語に影響を与えていった歴史的背景等については、次の機会に考察していきたいと思います。

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